【第4 回平井康三郎声楽コンクール】の《本選》が、本日10月17日に開催されました!
11名の歌手の皆様の演奏は千差万別で、どれもが心に響くクオリティーの高い内容でした。難しい大曲に挑戦された方々も多く、またその一方で、お馴染みの小品を掘り下げようと挑む演奏もあり、「平井康三郎歌曲」の奥深さや魅力を聴き手に痛感させる本選となりました!
第1次、第2次予選では、新たに今年課題曲に加わり特に人気の高かった作品として、「なしの花」(歌曲集『日本の花』)、昨年加わった「夏の宵月」(歌曲集『日本の笛』)の選曲頻度が予想より高く、そして、本選では定番曲(「うぬぼれ鏡」、「しぐれに寄する抒情」など)よりも、「三つの輓歌」、「みだれ髪」、「芙蓉の花のうた」、「友」、「のうぜんかづら」、「ヴェスヴィアス」などのスケールの大きく、かつ隠れた名作を選曲するなど、新たなレパートリーを学ぶ意欲的な出演者が多かったことは、大変意義深く、強く印象に残りました。
また、歌とピアノが表裏一体の芸術歌曲とされる平井歌曲に欠かせない要素も、各演奏ペアの作品への取り組みの姿勢が問われる機会にも感じられました。
これらの点を総合的に評価した結果、審査は極めて難航しましたが、全体のレベルの高さ故に、今回は本選の演奏に基づき、第1位該当者の選出は見送り、第2位、および第3位を同列2名といたしました。
11名皆が優れた演奏を披露されるであろう、入賞入選記念コンサートが、関係者一同心より楽しみでなりません。ぜひ皆様お誘い合わせの上、ご来聴いただければ大変嬉しく存じます。
入賞入選者の皆様のますます輝く未来のご活躍をお祈り申し上げます。
また、第1次予選、第2次予選まで参加された方々の中にも秀逸な演奏が多く、今後また様々な機会に拝聴できることを願っております。
第4回コンクールに参加された皆様、関係者各位へ厚く御礼申し上げます。
■入賞・入選者一覧:ここをクリック
2024年10月17日
平井康三郎声楽コンクール実行委員会
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